開発環境としてChromiumOSを使ってみる(インストール編)

Chromebook最近すごいですね。 存在自体は、数年前くらいから知ってはいたのですが、去年の年末あたりからよくCMでも見かけるようになりました。 www.youtube.com. 海外の教育現場では、割と一般的に使われているという話を聞いたことがありますが、 最近だと、こんなニュースもありました。

pc.watch.impress.co.jp.

Chromebook物欲の赴くままに即ポチって色々試してみたいのですが、購入する前に、どこまでできるの?開発もできるの?というのをあらかじめ把握しておきたいので、まずは、ChromeOSのオープンソース開発バージョンであるChromiumOSをインストールし、検証していきたいと思います。

ChromiumOSをビルド・インストールするマシン

実家からもらってきた富士通のLIFEBOOKを使いました。 https://www.fmworld.net/biz/fmv/lifebook/1101/e780b/ ※ HDD => SSD、メモリ2G => 8Gに換装しています。

もともと、Ubuntu 18.04 LTS が入っていたので、これを使ってビルドします。

ChromiumOSのビルド・インストール

スタートガイドがあるので、これに従いやっていきます。 https://www.chromium.org/chromium-os/quick-start-guide

大まかな流れ

  • OSのビルド
  • USBメモリにコピー
  • USBからChromiumOSを起動
  • SSDにChromiumOSをインストール

という流れで行いました。

ハマったところ

USBからChromiumOSを起動し、fdisk, partedでインストールするSSDのパーディションを整理しようと思ったのですが、fdisk, partedコマンドが見つかりませんでした。 調べてみたところ、どうやら /sbin /usr/sbin のパスが通っていないので、このパスを通す必要がありました。 https://www.reddit.com/r/chromeos/comments/2gn445/quick_fix_for_anyone_not_able_to_use_fdisk_or/

ChromiumOSの設定

インストールは完了したので、設定を行っていきます。

  • ネットワーク
  • 言語
  • 時刻
  • Linux(Crostini)

の設定を行います。

Linux(Crostini)は、ChromiumOSを使用してソフトウェアを開発できる機能です。 Linuxコマンドラインツール、コードエディタ、IDE を ChromiumOS にインストールして、コーディングやアプリの開発などを行うことができます。参考: https://support.google.com/chromebook/answer/9145439?hl=ja.

Linux(Crostini)を起動し、ChromiumOS上でDebianを起動することを確認

バージョンは10.3だった。

takapi@penguin:~$ cat /etc/debian_version
10.3

仕組み的には、ChromiumOS上でコンテナ(LXD)を動かしている(実際には間にlinuxVMがいる)ようです。 (ちなみに、DebianからArch Linuxにも変えられるそうです。https://wiki.archlinux.jp/index.php/Crostini

ハマったところ

こちらの手順で、Linux(Crostini)のセットアップを行いましたが、セットアップ中に、仮想マシンのダウンロード中にエラーが発生しました。もう一度やり直してください。 というエラーが発生し、インストールができませんでした。 https://support.google.com/chromebook/answer/9145439?hl=ja

どうやら、セットアップ中にコンテナのホストとなっているLinuxVM(termina)が起動できていないことが原因で、以下の手順で正常にセットアップすることができました。

  • エラーメッセージが画面に出ている状態で、Ctrl+Alt+tを押し、crosh(ターミナル)を開く
  • 以下のコマンドを実行し、VM(termina)を起動
crosh> vmc list # terminaが作成されていることを確認
termina (3461484544 bytes, min shrinkable size 4870635520 bytes, raw, sparse)
Total Size (bytes): 3461484544
crosh> vmc start termina # VMを起動

この状態で、エラーメッセージの出ているセットアップ画面の 再実行 ボタンを押すと次に進め、正常にセットアップすることができました。

Linux(Crostini)環境の設定

fish, tmux, ghq, fzf

ビャッと入れます http://takapi86.hatenablog.com/entry/2019/08/12/143719

docker

apt経由で入れます

日本語入力

こちらを参考にさせていただきました。 https://www.axon.jp/entry/2018/10/18/201812

キーバインドは、mozcの設定でMac風に変えました。

vscode

Linux(Crostini)環境でインストールしたGUIアプリケーションを起動すると、何もしなくても、ホスト側であるChromiumOSの画面に表示されるようになっています。

こちらを参考にさせていただきました。 https://qiita.com/suzuki_sh/items/adead0fd9adefec112af

まとめ

とりあえず、わーっとChromiumOSで開発環境を整えてみました。 この記事は、上記でインストールしたvscodeで書いてますが特に問題なく使えています。

しばらく使ってみて、良い点・悪い点を検証していきたいと思います。

では〜